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2015.11.14

1年で1番大きい地元の市場で、私たちの木材が賞をいただきました。ありがとうございました!

日が暮れるのが早くなりましたね。山では17時で真っ暗になり、ライトをつけないと帰れなくなります。

先月の10月26日は、私たちの原木丸太の市場である(株)北桑木材センターで、1年の中で最も大きい市売『木材まつり』が開催されました。

北桑木材センター市場の木材まつり

この日は京北に日本全国から丸太を買われる通称『買い方』さんが多く集まり、丸太を競り売りで直売する日です。

木材まつりの競り売りの様子

競り売りと言うのはいわゆるオークションで、最も高値をつけてくれはった方に商品を売るというシステムです。

↓こちらの動画は、まさにヒノキが競り落とされる瞬間です。

四辻木材が出品した木材が賞をいただきました!

今回の市売では優良材に特別賞が贈られるのですが、な、な、なんと!四辻木材は8メートルのヒノキで『近畿中国森林管理局長賞』をいただきました。

賞は他にもあって、良材の順に並べると、

1. 京都府知事賞

2. 近畿中国森林管理局長賞

3. 京都市長賞

4. 右京区長賞

5. 林業振興展実行委員長賞

があります。私たちは実質、2番目の賞をいただいたということになります。

自分たちで出した木が評価してもらえてごっつ嬉しかったです。でもそれ以上に賞をもらうような優れた木を何代にもわたり育ててこられた山主さんと、そのご先祖様にこそ、賞が贈られて欲しいと思います。

そしてこちらが今回出品した商品です。

市場で山積みにされたヒノキ

どうですかこの迫力!身長180cm超えの私が小さく見えます。

四辻木材の商品であるヒノキの木を市場で山積みに陳列

実は後ろにも積んであります!

市場で陳列された四辻木材の商品

こちらは市場で陳列された状態です。よく見ると切り口に何か書かれてます。

木材の競り末口に書かれた番号

一番大きく白字で「40」と書かれているのが直径で、その他にも木が育った山や市場の名前まで、1つ1つの木に書かれます。

右側の「53」は通称『配番』と呼び、市場での四辻木材の会社番号です。私たちにとって53はラッキーナンバーで、社用車のナンバーも53にしているくらいです。

地元の市場「北桑木材センター」があることで、京北の林業が成り立つ

木材まつりの競りに出す商品

競りでつく値は、木の体積に対してです。1本ではなく、1㎥あたりです。木の1㎥とは、末口の直径50センチ、長さ 4mと結構大きい。現在、杉の木の相場は1㎥は平均1万円くらい。最近ではヒノキもスギと同じような価格に値下がりしてます。

家の図 建物と柱を総重量を支える横架材

理由は、消費税が8%になった際の、家の駆け込み需要で、↑の図に描いた、ヒノキの土台部分が品薄になり、大手ハウスメーカーなどで集成材に切り替えられ、ヒノキの値段は下がって行ってしまいました。現在もその影響を引きずっています。

値段の比較になりますが、身近なもので言うと・・・

りんご(100円) 1㎥・・・30万円

スギの丸太 1㎥・・・ 1万円

いかに木が安いか、伝わりますでしょうか?

このように木は値下がりしてしまっていますが、この市場が地元京北にあるからこそ、私たちは安心して仕事ができます。山で切った丸太を市場が私たちの代わりに良い材悪い材と仕分けくれるので、人件費が抑えられます。また運送先が地元なので運送費も抑えられています。

〝ここ北桑木材センターが無かったら、京北の林業が成り立ちません。〟

この仕事をはじめて10年目ですが、まだ市場の仕組みでわからないことも多いので、日々勉強しています。祖父と現在の会長が創業したこの北桑木材センターとともに林業を続け、孫の代まで繋げます。

最後に今回の『木材まつり』では近隣の現場から約2000㎥の木が集まり、完売しました。ご来場いただいたみなさま、まことにありがとうございました!

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