こんにちは、キコリのよつつじせいごです。
今回は、林業の現場へ団体見学のご依頼をいただきました。
なんと東京都立千代田国際中学校の皆さんが来てくれました。ありがたいことに去年からリピートでお越しいただいています。
「社会課題を勉強する」学科の生徒さんたちで、学校で一次産業の研究をされていて、京都への研修旅行を利用して、吉田木工代表の吉田さんたちとの取り組みであるベアーズウッドプロジェクトを見に来てくれました。
はたして東京で生活する生徒さんの目には、京都の山奥で仕事をしている私たちが、いったいどのように見えたのでしょうか?
当日の様子と共にお伝えします!
当日はあいにくの雨。水たまりができてる林道、生徒さんたちが来て長距離を歩くのは少し厳しいかもしれません。
もし転けたり、怪我でもさせてしまったら大変です。
安全を第一に、念には念を重ねて前もって現地確認を行いました。
先生と旅行代理店各位と協議を重ね決行が決定。
ことす京北を出発しました。
バスの中で生徒さんに自己紹介と説明を行う吉田さん(吉田木工代表)。
道中吉田さんの熱の入った説明が、誰かの胸に刺さっていてほしいことを願いました。
現場近くへ到着しました。ここから少し林道を歩きます。
木材搬出現場では、作業の流れを説明させていただきました。
普段私たちが当たり前に歩いてる林道、木、川を見て、サワガニなど「すげえ!」「テンションあがります!」と喜んでくれた生徒さんたち。
やはり地元の私たちとは、受け取り方が異なるんやなと実感しました。その素直な感性を大切にして欲しいです。
昼食を終えた午後は、室内で座学・講演をさせていただきました。
午前中の現場見学を踏まえて質疑応答とディスカッションの時間です。
吉田さんと一緒に、熊はぎの木を説明します。熊は木の“大トロの部分”を剥いでいくんすよ。
実物に触れて、木をこうやって使えないか?アイデアを話してくれる生徒さんたち
真剣に質問を投げかけてくれます。
恥ずかしくて指をモジモジしながらでも、質問をしてくれる生徒さん。
「熊ハギの木でキーボードのカバーにしたら売れるかも!」
「楽器になりませんか?」
「どんなことに困ってるの?」
みんなすごく良いアイデアや質問を話してくれました。
無事に現場見学の一日を終えました。解散
「日本の源流(生産地、現地)へ行ってください。」
はじめて来てくださる方にとって、私たちの地元の当たり前が新鮮だったりするので、これから先の未来に活かせると実感がありました。
身の回りのほとんどが既製品の環境の中で、暮らしておられる街の皆さんが、こうやって木材の原産地に出向くことで、直接現場の生の声に触れ合うことでき、次の時代の新しい仕事や価値がきっと生まれます。
そして将来、皆さんの記憶の断片に、今日のことが少しでも残ってくれていたら嬉しいです。
あと個人的な反省としては、自分の説明能力の乏しさ、話し始めるととっ散らかる感じがとても恥ずかしく、30人を前に話を聞いてもらうのが至難の業でした。
生徒さん以上に学ばせてもらうことが多々あり、本当に貴重な時間をいただきました。
最後になりましたが、今日の機会をつくってくださった学校の先生方、旅行代理店様各位、本当にありがとうございました。また山でお待ちしております。
【写真協力:株式会社ミエタ 金公希様】