こんばんは、四辻木材のヨツツジ セイゴです。
先日、大勢の人の前でスライドを使ってプレゼンテーションをする機会をいただきました。
お話しさせていただいた内容は、
という話です。
目次
2月19日(火)19時30分〜MTRL KYOTO(マテリアル京都)で開催されたイベントで、飛び込みのプレゼンをさせていただきました。
「素材」をテーマにしたイベントで、ものづくりに携わるメーカー、職人、クリエイターさんが大勢集まりました。
↓イベントの詳細に付いてこちらから
Material Meetup KYOTO vol.2
テーマ:
「マテリアル / デザインのリサーチ – ものの ”姿” の必然性を見つける」
正直、とても不安でした。が、言いたいことは言えました。
開始早々、いきなりパソコンのマシントラブル。
※持ち時間は3分なので、かなりあっさりした内容ですがそこは許してください。
長文になりますが、熱く話していくのでよろしくお願いします。では本編をどうぞ。
はじめまして、ここ京都市内から50キロ北にある小さな町・京北からきました四辻木材のヨツツジ セイゴです。
今回は、みなさんに、
ということを言いにきました。
ん?林地残材??リンチザンザイ???って何なん?
こんな言葉を聞いたことありませんよね。
↓林地残材とは、これらのことです。
木を原木市場に持っていくサイズにカットした時に、どうしてもでてしまう余りの端材(通称タンコロ)や木の枝や葉っぱのことです。
山に立っている木を搬出すると、木の枝と葉っぱが、山の麓の1か所に集まるんです。
大量に集まって、山に放置してしまっているのが、現状です。
今日はみなさんに見てもらおうと思って、山から一部を持参しました。
これです。
山の中の作業現場には、これらが大量に重なっている状況です。
なんとかならんかなー?と、
10年くらいずっと考えてますが、私1人の頭では全く答えが出ないので、
今はこう考えています。
「林地残材使って、みなさんと価値作りたい!」
そう、それもあるし、
もちろん木材も商品の素材に使って欲しい。
京都には、7500万立方メートルもの木が立っていて、1年間に36万立方メートルずつ成長して、増えていきます。
京都でお商売で流通している木が、5万立方メートル未満です。
成長する分が、使う分を上回っている。ということは、増えていくばかりなんですね。
そのほとんどが戦後に一斉に植えた70〜80年生の木です。
木材については詳しく話すと長くなるので、今日はカットします。
今日の短い時間の中で、私がみなさんに言いたいことは、
ということです。
山にある『素材』を発見して、商品を使って欲しいんです。
ご自宅の近所の山でもかまいません。田舎で探して欲しいんです。
『素材』があれば、田舎に、それを集める仕事が生まれる。
田舎に一番必要なのは、仕事、雇用です。
それが少ない。
あっても経済的に苦しいから、若い人は街に出る。
お年寄りたちだけが田舎に残り、限界集落になる悪循環。
その悪循環の突破口に、みなさんや私たちがいる。
おじいさんおばあさんの持ってるものに、価値が作れるのは、クリエイターのみなさんやと思うんです。
それができれば、
田舎にある『素材』に価値が生まれてると、
雇用も生まれる。
現場で大量に出る林地残材もそうですが、
山にはまだまだ『素材』がそのままにされて、眠っているのではないかな?
知られていないだけやと思うんです。
全く価値がない草木や土が、めっちゃ必要な人がいるのかも知れない。
だから、みなさん一度山へお越しください!
いつでも連絡くださったら日程を調整して、山へご案内させていただきます!
その結果、
が、
や、
になったら、
みなさんにとっても、田舎の人にとっても、私にとっても最高です。
私は木を扱う仕事をしています。
メーカーのみなさんや、職人・クリエイターのみなさんに、もっと京都の木を使って、ものを作って欲しい。
「京都にいるんやから、京都にあるものほとんどを木にしませんか?」
電柱も道も、街の鉄やコンクリートのところを木にしましょうよ。
木にしたら、潰れたり傷んだりするけど、それを治す新しい仕事を生みましょう。
これくらいごっつい夢もっていたいし、それができるくらいたくさんの木が、京都の北に待っています。
まずは地元の木を意識して使ってみませんか?
みなさんのお近くの材木屋さんに無理言うてサイズのもの揃えてもらいましょう。
お近くの材木屋さんを自分のプリンターのように、ガンガン使って欲しいんです。
今日の私の話聞いて、もし興味持ってくださったら、後で声かけてください。
山と木のことならなんでも聞いてください。
本日は、ご静聴ありがとうございました!
という話を短い時間の中、お話してきました。
最後は、イベントに参加されたメーカー、職人、クリエイターさんとのお話の時間です。
実は私、なんでも聞いてくださいと勢いで言ってしまったものの、立っている木については知識があるのですが、角材になった製品のことについては詳しくありません。
この日は、私たちの市場の大事なお客さまである京都市内の材木屋さん・京北商会の山口さんが見に来てくれはり、無理を言うてお客さんに木の説明してもらえませんか?とお願いしました。
そこを豊富な経験と知識を持っておられる、山口さんに助けていただきました。ほんまうれしかった。
山口さん、本当に助かりました。ありがとうございました。
次のやつ、仕込みましょうね!
引き続き、木のことが話せる機会あったら、こっちから検索して行きます。
街と田舎を面白いことで繋ぎたいです。
今回このような機会を作ってくださったMTRL京都のみなさん、イベントに来てくれはったお客さま、ほんまにありがとうございました!
そして、ここまで長い文を読んでくださったあなた!こちらの記事を読んで、もし関心を持ってくださったらいつでも声をかけてください。ありがとうございました!