こんにちは、よつつじせいごです。
10月はじめ、2泊3日で山梨県まで研修にいってきました。
研修で勉強してきたのは“森林浴”
日光を浴びるのは日光浴。海で泳ぐのは海水浴。森の中で楽しむのが“森林浴”です。
森林浴は「shinrin-yoku」という書籍が有名で、現在、海外で注目されています。
発祥の地・日本で学びたい!っていう方がけっこう多いそうです。
今回の記事は、『この秋から森林浴をスタートさせるよ』という話です。
最後にお知らせがありますので、読んでやってください。
目次
正直、悩んでいました。
街で知り合う人たちや、今このブログを読んでくださってる、あなたと出会う接点が無いことを。
人と知り合ったは良いけれど、山と木のお話以外は何も提供できません。
山とみなさんの接点てなんやろう?
キコリが山で、できる他の仕事ってなんやろう?
日々悩んでいたら、本屋さんで「あたらしい森林浴 小野 なぎさ(著)」という本をみつけて、森林浴を知りました。
“森林浴”って、森の中で都会の人の疲れを癒すようなことなんかな?
本を読んでも、実際に山で何をするのか、よくわからなかったんです。
著者の小野なぎささんのSNSをフォローして、Twitterで「森林浴ファシリテーター養成講座」で第1期生を募集されてるのをみて、即応募しました。
(※ファシリテーター:進行する人、話の流れをまとめる人という意味)
自宅から6時間半かけて、午後からの研修にギリギリ間に合いました。
道中運転の疲れで心がすさんだ人になっていて、森林浴を受けるお客さんとして、ベストの状態と気持ちでスタートしました。
23人の生徒さんと小野さん、スタッフさんと宿周辺の森を歩きます。
小野さん『日々仕事で考えるばかりしているから、森の中で感じることをしましょう』
自生している植物や木、木の実の解説を聞いて、山を一行で歩きつづけます。
小野さん『目をとじて、手のひらで木漏れ日のあたたかさ感じてみましょう』
山、森、風、木、葉の音をききます。
座った場所の土のにおいをかぎます。
土のにおいって場所によって違うんですね。
子どものころ、遊んで感じてたことを思いだして、なんだか懐かしい感じになってきました。
生徒さんたちがみな子どもになったように、新鮮に驚いて楽しそうに笑ってはるのをみて、「俺はなにを斜にかまえてるんやろう?」と頭の中がグルグル回りました。
木のチップが敷いてあって、ふかふかな広い場所につき、それぞれシートを敷いて横になります。
小野さん『目をとじましょう』
団体でいるためか、クマやヒルのことなどネガティヴなことは、いっさい考えなかった。
あぁここまで遠かったな、ジムニーで山梨県て来るもんちゃうな〜。
あぁあ気持ちええな、、、
(気絶)
「あれ、ここどこやろ?」
10分が30分に感じるほど深かった。
小野さん『人は山で一人だと不安になるけど、団体だと安心するんです』
山で一人で昼寝してるのと全然ちがう安心感。
安心してるから、ホッとして、自分が何考えてるのか?がよく考えれたのか。
自分と対話できる時間っていいです。
大人になってから、『寝ていいですよ』って言われることってないですよね。
ある生徒さんは「この森の地面のなかに沈んでいくような時間」と感想をいわれてました。
ぜいたくな時間でした。
運転の疲れは完全にとれてました。
これが森林浴か。
山で安心して、自分の感覚=野生に応答させて、
森でぜいたくなホッとする内省の時間をすごして、疲れを癒すんですね。
小野さんや生徒のみなさんと話していると、純粋に山を楽しもうとしてない、斜にかまえてる幼ない自分が見えてきました。
座学で日本の森林の現状を学びました。
人からきく林業の話は新鮮で勉強になりました。
小野さんはこの研修終了後、林野庁の会議にも出席されるすごい人です。
森と林のちがいとは?
2024年より国民に課せられる「森林環境税」について
所有者不明の森林を市町村が管理していく「森林管理法」について
小野さん『これらはお客様に聞かれます、自分の解釈を言えるようにしておきましょう』
彼女の言葉でわかりやすく説明してくれはったので、スッと頭に入りました。
自分の言葉で説明するってほんま大事ですね。
実は、この研修にいく前は『森』という言葉をつかうのがイヤやったんです。
そこになんでもある、マンガの中の森のような感じがして。山はそんなもんじゃねえと。
けれど、この研修を終えたことで考えが変わってきました。
一般の人が山に入る時のあらゆる危険をふせぎ、そこを『森』っていう、安心の空間に変えて、お客さまに森を楽しんでもらうのが、「森林浴ファシリテーター」というお仕事ですね。
そして今回参加して何より嬉しかったことが、あたらしい仲間が東北〜東京〜北陸、全国にできたことです。
年齢も職業もバラバラやけど、小学生の頃から知ってたような友達みたいに、みなさんと話しやすかった。
はじめての感覚でした。同じ目的をもった人が集まると、こんなにも話しやすいのか。
最高の研修、小野さん、みなさん、ありがとうございました!
早速ですが、この紅葉の季節に京都で「森林浴」を開催してみたいと思います。
おかげさまで、応募が定員に達しましたので、募集を締め切らせていただきました。ありがとうございました!(追記:2020.10.19)
後日、こちらのブログでもレポートさせていただきます。
【日時】 | 2020年11月22日(日)13:00〜 |
---|---|
【場所】 | 京北または美山町(追ってお知らせします。) |
【参加人数】 | 5名まで |
【参加費】 | 今回は無料(ご意見などお聞かせください。) |
追って詳細とコロナ対応等の注意事項をご案内します。どうぞよろしくお願いいたします!