こんにちは、四辻木材です!
四辻木材は現在、京都府南丹市美山町から木材を搬出しています。
春の田んぼに水が入ったくらいの時期が、ほんまに好きです。ああ、これから夏が来るんやと思うと気持ちが高まります。
先週は田んぼに水を入れるための水路の掃除でした。私の住んでいる集落では、昔から家の代表の男達が出て水路の掃除をします。出ない人は罰金発生します。
映像には写っていませんが、すくった泥の中にはヤモリだらけ、女性にはきついショットやと思ったので載せません。
前置きが長くなりました。今回は、ごっつええ匂いがする花を紹介します。この匂いで車の芳香剤やお香を作って欲しいです。ほんまに。作ったら売れるんとちゃうやろか?
真っ青な空と、新緑と、たまらん気持ちええですね。あったかくなってきてほんまに嬉しいです。
でもヒートテックタイツを履かないのは辛いのでまだ履いています。(極暖)
山にもね、けっこう花が咲くんです。山桜や、ヤブツバキ、野生のツツジやアセビとか、どれも綺麗で甘いええ香りがしますよ。
その中でもダントツで、この白い花が好きなんです。
『コブシ』という広葉樹の花です。
地元の先輩の中には、なまって『コボセ』と言わはる方もおられます。
この『コブシ』は銘木(めいぼく)と呼ばれる高級品で、私たちの地元では山頂に近いところに自生しています。写真の私の頭上に何本かあります白い肌の木です。(ここは京都と福井の県境の山、高さ540メートルの山頂付近です。)
『コブシ』のスッとまっすぐに伸びている幹部分は、茶室などの数寄屋建築や高級和風住宅の屋根を支える垂木〜たるき〜として使われます。
私が『コブシ』を好きな理由は、ただ1つ
それは、“香り”です!
この花の咲いた木の枝を切っただけで、何とも良い香りがただよってきます。
嗅いでみましょう。
何とかお伝えしたいけど、残念ながらインターネット上では“香り”は伝わりませんね。何と例えたら良いのか・・・
柑橘系のグレープフルーツや文旦と、街で素敵な女性とすれ違った時のえぇ香りを足したようなこの爽やかなやみつきになる感じといえば伝わるでしょうか。
でも、ああ・・・ええ匂いです。
花からも匂えますが、木の皮の内側が、ああ・・・ちょっと待ってくださいね。
グレープフルーツ、文旦、すれ違う素敵な女性、ああ・・・ごっつええ匂い。
ああ・・・ああ・・・
ぬぅおおおおおおおおーーっ!!!!!
すみません。取り乱してしまいましたが、いつまでも嗅いでいられる素敵な“香り”なんです。
この仕事をしていると、四季を敏感に感じられます。長く続けていると年々、敏感になっていることに気がつけます。
自分の野生の部分を大事にして生きていきたい。
そんな感じの春です。どんな感じでしょう。まぁとにかく春は嬉しいですね、ほんまに。
ただ春は、獣たちも動き始めます。次回に続くっ!!