こんばんは四辻木材です!早いもので今年ももうすぐ終わりますね〜。あっという間の1年です。
前回は、「山の現状を資料にまとめておくと、継がれる方の“お役に立つ資料となります”」と書きました。
山の住所から地図上で場所を調べて現地へ調査に行き、写真撮って資料を作ってお渡しします。と言う話でした。
今回は、ほんでその後どうするか?と言う話です。
▼前回の話も合わせてご覧ください。
山主さん(※)の山が、次の6つステップうちどこにあたるのか?これを調べ必要な作業を行います。
(※)山主さんとは、山の所有主。山のあるじのことです。
1つずつ見て行きましょう。
まったく山に木がない有様です。この場合はまず木を植えていかなければなりません。
【3年〜5年の木】苗場で育てられた3年〜5年ほどの苗木を山に植えていきます。鹿が来て、新芽を食べて枯れてしまう木も出ますが、私たちの経験ですと、食べられても強く育ってる木もあります。木の生命力をなめたらあきません。
【5年〜10年の木】植えられている木の周囲の下草を刈っていきます。この作業をしないと、木が雑草に負けてしまい、雑木林になってしまいます。山は斜面ですし、ほんまに重労働です。絶対に苗を刈ってはいけないので最善の注意が必要です。
【15年〜25年の木】枝打ちがされている木は『手入れされてる木』となり、原木丸太を買う業者さんの評価が高まります。先代のご苦労がここで評価されます。
▼枝打ちについて詳しくはこちら
想像以上の反響!枝打ちされた木が高く評価されるワケとは?
【30年〜40年の木】木の数を減らすことで、残した木を大きくします。倒した木が山の栄養となるので、残った木を大きく成長させます。
【50年以上の木】木は人が植えたものなので、そのままにしておくと、いつかは倒れてしまい価値を失います。価値を失う前に太く高く育った木はまとめて伐ることが大事です。山主さんに一番多くの利益をお返しできます。
ここまでの6ステップのうち、どの段階にあるのかを判断して、山主さんの山に合う最善策のご提案をさせていただきます。
山は財産です。木は再生可能な資産です。
私たち四辻木材は、山主さんが持っておられる山に立ってる木を買わせてもらい売っています。
その木は山主さんのご先祖さんが、子孫たちが経済的に困らないように願って、未来のために木を植えられました。
若い木なら間伐(かんばつ)をして太く良い木に育てていくことができますが、人が植えた木は寿命があり、そのままにしておくと台風や雪の重みで折れてしまいます。
私たちは先代が植えられて、手入れされてきた素晴らしい木たちが、山の中で倒れて枯れている姿を何度も見てきました。
山はあるけどようわからんでは済まさず、あなたが受け継がれた山にどういう木が生えていて、どういう状態なのか?まずは関心を持っておいていただけないでしょうか。
山の木で利益を上げることは大切なことです。
山の木で利益を上げることができれば、次の代へ受け継ぐことが視野に入ります。
植えて、育てて、伐って、また植えてを繰り返しながら山を循環させ、あなたも先代から受け継がれたように、同じように未来へ受け継いでもらいたいです。そうすれば山が豊かになる。山が豊かになれば、山主さんの家や私たちの里も豊かになります。
私たち地域の林業も続けていけたらこれ以上に嬉しいことはないし、これが日本の林業の原点やと思うんです。
山主さんと将来の山主さんへ、お節介かもしれませんが、どうか私たちと一緒に最善策を考えて山を次世代に繋げていただけませんか?
これを読んでいただいて、ちょっとでも山のことで気になったら四辻木材にご相談ください。伐ったら植えて、次世代へ山をつなぐことを全力でお手伝いします。
ここまで長い文章を最後まで読んでいただき本当にありがとうございました!みなさん、また来年もよろしくおねがいします。良いお年を!
弊社の対応が可能なエリアは、京都市全域、南丹市(美山町、園部町、八木町、日吉町)、船井郡(京丹波町、和知町、瑞穂町)とさせていただきます。
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