こんにちは。今年は本当に変わった暖冬ですね。全然雪が降らへんのに、今まで見たこと無かった『-10℃』の表示を近所の電光掲示板でみました。掲示板が壊れてるんでしょうか?ほんまに大災害が起こらないことを祈っています。
現在、私たちは左京区鞍馬の現場で木材を搬出しています。くらま温泉から車で3分ほど北にある京都バスの旋回場の前です。道路からよく見えますから、よかったら見に来てくださいね。
木を伐採し搬出しましたが、木の先端部分についている枝や葉も同時に大量に出てきます。
トラックにこんな感じで積み上げて運びます。
写真の上部が最近出てきた木の先端で、山の仕事師さんの皆さんの間では通称『芯』または『シンボ』と呼ばれています。
大量にでたこの枝葉。みなさんの目にはどう映りますか?私には単なる木の「枝葉」にしか見えません。
木を伐採し、山から運び出した後、そこには枝葉、木の幹の半端な長さを切り落とした部分、木の皮、切り株などが残ります。
これを木材業界では「未利用木材」または「バイオマス」といいます。再生可能エネルギーですね。私たちの呼び方では「コッパ」「コロ」といい、最後はまとめて山に置いて帰り、あとは自然に朽ちて土に戻り、山の栄養分になります。
それ以外にも未利用木材を何かに変えれることができないか考えています。
なぜなら、見えるに人はこの未利用木材が、お宝に見えるらしいんです。
現場のご近所の方、通りがかりの人や、山主さんの知り合いが欲しいと言われる場合は、軽トラに積んで持って帰ってもらいます。
と達人に聞くと、
と生活の中で使われているんです。暮らしの知恵ですね。(達人のイラストを色つきで描きました。)
その中で一番感心したのが
「ミツバチの巣にする」と言う達人もおられました。具体的に聞いてみると、
こうして作られた蜂蜜を、有名高級割烹や料亭で買い取ってもらう仕組みがあるとききました。
別の方は、枝葉の新鮮な青々とした部分を煮炊きして、香りの成分を抽出し化粧品やアロマテラピーの商品にされています。
また他府県の大規模な木材産地や、林業の先進国ドイツやオーストリアといった欧州では、「チッパー」と呼ばれる大型の粉砕機をそなえ、現場で粉にして、火力発電用や製紙用、また木質固形燃料の工場へ運ぶ仕組みがあると聞きます。
ここまで聞くと正直、カルチャーショックです。
いや、ショック受けている場合ではありません。このようにみなさん工夫して使っておられます。我々も考えていかなあきません。
見える人の目には、こんな感じに見えるのでしょうか?
残念ながら私には全く見えません。
これがお宝に見える人はいますか?
達人のように見えないものでしょうか。
トラックに積むのも人手がかかるし、運ぶのもトラックの後ろに落ちて後続車に当たる危険性があります。現実的ですか?
何かいいアイデア思いつかんか、とりえず現場で一斗缶に入れて、たき火にして考えています。
よし、我こそは!とアイデアを思いついた人、ぜひ教えてくださいね。