こんにちは!お久しぶりです!四辻木材です。この冬は大雪になりましたね!こんな大雪は私が高校の頃(98年)以来です。
ここ数年は雪が少なく、雪で仕事を休むことはほぼなかったし、いよいよ地球温暖化が進んできて、もう暖冬しか来ないのではないか?と思っていた矢先の積雪60〜70センチの大雪です。
本音を言うとこんなに雪が積もると山は仕事になりません。。。林業をする者にとって雪は本当に迷惑な存在なんです。今月の中旬から山の雪は溶けず、木を市場へ出せません。
ここ最近なかった冬らしい冬なので、これはこれで地球にとっては、良いことやないかと前向きに受け入れてます。
地元では災害をもたらす重たい雪を『ドカ雪』と呼んでいます。
雪の重みで倒木。このように根っこごと堀り起こしてしまいます。
人が植えた木というのは、自然に生えてきた天然の木より弱いんです。扱いやすいけど弱い、天然の木は扱いにくいけど強い。ほんまに人間に似ている。
民家の裏の山の木が折れ曲りました。家に落ちてきて倒壊する危険性もあります。
折れて高圧電線に乗ってしまった杉。
京北の各地で倒木で電線が切れてしまい、停電で数日の間お風呂に入れない、携帯の電波を出すアンテナも役に立たず、中心地まで行かないと電話ができないという地域がありました。
電線にかかった木に関しては、私たちでは処理できません。この件は関西電力さんが対応されます。
下手に処理すると、高圧電線の電気で感電死する危険があるんです。ほんまに怖いですよ。
私たちの現場は大丈夫か?現場へ向かおうとすると、
林道沿いの山の木が折れ、道を塞いでしまっていて、現場にいけない状態になっていました。
この状態でした。
雪がなかったら徒歩5分でたどり着くのに、15分かかりました。雪山の登山とかはこれがずっと続くんですもんね、信じられへんほど疲れます。
乗り越えて現場へ行くと、ごっつ積もっていました。
雪で休んでばかりいられないので、重機で雪をかき、無理やり入ってきました。
私たちの現場はこの倒木のまだ奥にあるため、この木をどかさなくてはなりません。
綺麗にどかしました。(もちろんこちらの山主さんに了承を得て、作業させていただきました。)
ちなみにですが、このように倒木してしまった木は、商品にならないんです。
雪の重みで木が曲がり、アキレス腱が断裂するかのように、繊維が切れてしまいます。
せっかく数十年手入れされてきた木も、こうなってしまうと本当にかわいそうです。
ただ!こんな倒れた木でも使い道はあるんです。
それは通称『チップ』と呼ばれるものになります。
工場に運ばれ、木を砕く機械で、『チップ』状になった木は、以下の2つの方法で利用されています。
使い道のない無駄な木なんてありません。
最後に、今回の大雪も含め、以前から思っていたこと書きます。
自然に合わせ受け入れて、前向きに仕事をするしかありません。
先人のしてきはった手入れは、収益が得れないけど、何日も山に通わはって手入れされた。子供と未来を思った気持ちを汲んであげたいんです。
伐って、山主さんが潤って、また植えてと循環させて、子孫に譲っていく。そのお手伝いをさせていただくのが私たちだと思っています。
倒木してしまった木、または倒れてきそうな木をなんとかしたいという方、また、山をどうしたらいいかわからないという方は、ご連絡いただけたらすぐ見に伺います。
特に家の後ろに立ってる木は、家に害を与えるケースが多いので、一度注意してご確認ください。
(090-1134-8502)までお電話ください。(お問い合わせフォームからでも大丈夫です。)
山のことで地元のお役に立てるよう頑張っていきますので、これからも宜しくお願いいたします。
年始早々大雪で大変なことになりましたが、皆さんのおかげ様で、社員一同元気に仕事しています。
ちなみにですが、
P.S.この春、四辻木材で“植林のイベント”をやって、皆さんに木と触れ合ってもらいたいと思っています。詳細が決まり次第、こちらのブログでお知らせさせていただきます。
最後まで読んでくださってありがとうございました。