こんばんは!四辻木材の四辻誠悟です!
お祭りが終わり、近頃は秋が深まってきましたね。
林業は3K(キツイ、汚ない、危険)と言われますが、25歳から林業に入ってこれまで13年間の経験で感じたことの中から、林業の3つの良いところを考えてみました。
林業の世界に入るインターシップ研修生の皆さんに少しでも伝わればいいと思ってます。
全員に平等に1日24時間与えられていて、価値がある『時間』。
林業は1日のうち、自由に使える時間が多いです。なぜなら、林業の仕事は、日が暮れ暗くなると作業はできません。
17時には現場での作業を終えて、18時前には帰宅します。他の大変な企業なら残業や終電まで労働なんてのもあります。
帰ったあと、ご飯とお風呂に2時間、次の日に備えて23時に寝るとしても、3時間もあります。
自由に使える時間が多いです。
例えば、
お仕事とは違う、自分の好きなことに打ち込む時間にして欲しいです。
※ただここで、ギャンブル等をするのは、ほんまに時間が勿体無いです。
※工夫次第で、早朝と深夜に時間ができる。
ただこれは、体が山の仕事に慣れている前提での話です。慣れないうちは時間をなかなか有効に使えません。(どの職種も同じですが)
最初の1〜2年は、結構大変なので帰ったらバタンキュ〜、もしかしたら休日も眠り続けてしまうことは、覚悟しておいた方が良いかもしれません。
賃金は平均的なのかもしれませんが、自由な時間はあります。その時間を使って、自分を磨いてください。
普段の生活や仕事をしていて、必死で逃げる状況って、なかなかありませんよね?
林業にはたまにあります。
例えば、
他にもたくさんの危ない状況があって、命の危険を感じて必死で逃げることもあり、この時は無意識で道を選び、すんごいスピードで逃げています。
林業の仕事は、力仕事も多く、山も登るので足腰も鍛えられて、無条件で“体は引き締まってきます。”体を動かすのが好きならばピッタリかもしれませんよ。
山で1人でいる時があります。「怖いです」
心霊現象とかも全部含めて、「怖いです」
自分も含めて山の中にいる動物なんですが、どんどん臆病になってきます。
緊張して敏感になると、自分でも驚くほど、冷静になって、まず安全確認をします。
自分の持ってる感じる能力を総動員して、こんな状態になるのも、なかなか悪くないです。おそらくテレパシーってこの延長にあるんでしょうね。
これは人によって違う感覚でしょうが、普通に生活してたら出会えない冴えた感覚。
冴えた感覚で、木や葉っぱの色、匂い、空気が変わって、季節の移り変わっていくのを全身で感じます。
登山者の中にはこういう感覚を求めて、山に訪れる人も多くおられます。
私たち木こりは毎日山へ行くので、山の中にいる獣と同じ感覚で、常に自然を感じられます。
日が昇ってキレイな景色のなかで起きて、日がくれたらキレイな景色を見て帰って寝る。当たり前のことですが、これができる幸せを日々感じられます。
林業を仕事にすると、人工知能や便利なものでは再現できない、いつの間にか鈍ってしまった“人間らしい感覚”を確認できます。
もしあなたが将来、林業の仕事についたなら、林業のいろんなネガティヴな話を聞くと思う。(人間関係、賃金、ケガ、待遇)
でもそういう時に、ここで紹介したようなポジティヴなところも見て、自分の考えを大切に判断してほしい。
まとめると、林業の世界で13年間の経験値は、まだまだ若造ですが、私が思う3つ良いところはこれです。
特に①の時間あることは本当に貴重です。
おそらくですが、他の職業はこんなに自由な時間はありません。
その時間を使って、どうやったら心が豊かになるのか?
私は時間を、ブログ発信と読書に使って、面白い木こりになろうと決めました。
これから林業の世界に入るみんなは、自分が大事にするもんを決めて、かっこいい木こりになってほしい。
人の噂に流されないで、自分の目で見て、自分を信じてください。