こんばんは、四辻木材の四辻誠悟です。
今回は、外国人の労働者について書きたいと思います。
結論から言うと、「私は外国人の方に、家族みんなで田舎に来てもらい、働いてほしい。」と考えてます。
なぜ外国の方に来てほしいのか?私なりにその理由を3つにまとめましたので、一人の視野のせまい木こりの意見と思って聞いてください。
目次
若い林業労働者は本当に少ないし、確実に減っています。
2015年の林野庁調べによると、
日本全国の林業労働者数は、約45,000人。
そのうち35歳未満の林業労働者は、約7,600人。
日本全国に森林組合が692社、林業をしている会社は約3,500社ある。
1社につき、1.8人。
めっちゃ少ないんですね。
あとは圧倒的に50〜70歳の面々です。
新規で林業に就いて、続けられる若い人は、最近は多少の増加傾向にありますが、それでも少ない。
このまま時が10年経つと、人員不足で仕事ができない会社が増えて、地域の産業として立ちいかない事態になるかもしれません。
だから仕事を教えられるかっこいいおっさんらが、まだ元気なうちに来てほしいんです。
仕事となったら、現場の人(かっこいいおっさん達)の適応力って本当にすごいものがあるから一緒に学べる仲間が必要です。頭の賢い方たちは、どうか現場の人の声を信じてほしい。
日本のほとんどの中山間地域は、限界です。
私たちの地元である京北は、人口は現在約5,000人。(ちなみに鹿はなんと約8,000頭)
これが、4,000人を下回ると、病院・バスなどのまちの大事な部分が成り立たなくなるといわれています。
そうなったら、生活に支障が出てくる。
移民が住むと治安が悪くなるなどの、保守的な意見の本質は、“ホーム(地元)がアウェイ(よそ)になってしまう恐怖心”です。
意見はたくさんあるけれど、地元の歴史のことや、相手の歴史のことに関して知らないことが多いだけです。
知らんから怖い、知らんとこに行きたくない、よそに行って気を使うのが苦痛。もう歳やさかいなんて言わずに、ちょっとの心のさじ加減と勇気が必要です。
人を受け入れていかないと、集落はほんまになくなります。
生まれ育ち愛する町がなくなってしまうことが一番、私には受け入れられません。
これが一番言いたかったことです。3つ目はもうはっきり言うて感情論です。
実際にベトナムから来てくれた彼らが好きになった。
彼らとだったら、一緒に仕事したいしできる。
若い人が減り担げなくなってしまった神社の神輿を、京都の南の方の建設会社で働く友人が、ベトナム人の若手2人を連れて助っ人に来てくれました。
彼らは、とても謙虚でニコっとしながら一緒に頑張ってくれました。
いつもの先輩や、祭りに誘った私を、常に気にかけてくれて、怪我をしても、一生懸命楽しんで、声を出して、御輿を担ぎ続けてくれました。
昔の日本人もこんなんやったんかな?夏の高校球児を見ているかのように、本当に爽やかだった。
日本からたくさんの仕事の技術・知識・お金を持ち帰って、一旗をあげるつもりの彼ら。
酒をたくさん飲んで楽しかった。
彼らが好きになり、彼らとだったら、いつか一緒に仕事したい、できると思った。
彼らの国、ベトナムは国の人口約9,600万人のうち、4割近くが35歳未満で、約3,840万人がいる。
これから高度成長する国だ、未来は立場が逆転して、学びに行く時代になるのではないでしょうか?
日本人との日常会話は、英語、日本語、ベトナム語のごちゃ混ぜで話しています。
もちろん人によっては性格が全然違うけど、日本人の若い子と仕事する場合でも同じこと言えます。
現在の入国管理法の主旨は『稼いでもらって帰ってもらう』です。
日本人の欠員を埋める外国人 | ⇨特定技能1号:単身赴任のみ、家族・配偶者認めない。〜5年まで。 |
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特殊技能を持ってて重要な外国人 | ⇨特定技能2号:家族・配偶者認める。期限更新可能、条件満たせば永住権も取れる。 |
ほとんどの方が1号で単身赴任です。
家族を認めてしまうと、そのままズルズルだましだまし住んで、移民になるから。
この条件が、すでに移民を受け入れ済みの国の人たちから、『日本は、人権侵害だ』と批判されているようです。
今秋の国会で揉めてはる争点は、
『特定技能2号の条件をどう緩めるか?』です。
理想は、少子化問題を出生率あげて解決して行くことやけど、現状は、若い人のことより、投票にきっちり行くお年寄りの生活が優先されている状況なので、なかなか叶いません。
高齢化により、少子化問題が解決されないとなると、若い人は現実的な手段をとるしかない。
移民を受け入れて人口増やして、産業を続かせて、仕事をロボット化して手間を減らす。
各業界で、人が足りていないのが、いよいよ表面化して来ているのを肌で感じれるようになってきました。
「政治に怒っても、仕方がない。」地元の状況に合わせて、現実にできることで、対応していくのみです。
さぁいよいよです。私たちは、若い人や外国の人たちを受け入れることを視野に入れて、林業を続けていき地元に貢献したいです。
ちょっとでもみなさんに、林業や田舎の状況を知っていただけると嬉しいです。
ここまで長文を読んでいただきありがとうございました。