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2025.07.18

山でクマに傷つけられた木が、海で命を取り戻す。ベアーズウッドプロジェクトのサーフボードづくり

クマが皮をはいだ木がサーフボードに!?

こんにちは、キコリのよつつじせいごです。

今回は、仲間たちと取り組んでいる【ベアーズ・ウッド・プロジェクト】についてご紹介します。

山の中でクマに皮をはがれ、木材としては使い物にならなくなった木。
そんな“命を落としかけた木”が、新たに「サーフボード」として生まれ変わりました!

クマの食害と森の現状

ここ最近、ニュースでも話題になっているように、野生のクマが人里にまで下りてくることが増えています。

  • 🐻 柿の木に登って実を食べる
  • 🐻 漬物樽をひっくり返してあさる
  • 🐻 山の中の食べ物が少なくなっている
  • 🐻 鹿を襲って食べているという話も

クマたちは空腹を抱え、私たちの暮らしのすぐそばまで来ています。

クマは木の根本の皮をはぐ

そして、山では木の根元の皮をはいで、その下にあるゼリー状の年輪部分を牙や爪で削って食べます。

実際の様子は、動画の後半(17:38〜)に登場します。

クマに皮をはがされた木の運命

皮をはがれた木は、水分や栄養をうまく運べなくなり、やがて枯れてしまいます。

熊に皮をはがれた木は、短くカットするしかない

そうなると、通常の木材としては利用が難しく、短く切って紙の原料やバイオマス発電の燃料になるくらいしか使い道がありません。

クマに皮をはがれた木は、枯れてしまう。

ただ、皮をはがれていない部分は、これまで人が手入れして育ててきた、いわば木の「大トロ」部分。

木の大トロとは、つまり一番良い部位のこと

つまり、一番いい部位がまだ残っているのです。

木とマグロは同じ
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木の命をつなぐサーフボードづくり

そこで始まったのが【ベアーズ・ウッド・プロジェクト】です。

使えないと思われていた木の「良い部分」を選び、板としてつなぎ合わせて、新たな命を吹き込む。

ブラジル出身のホドリゴとサーフボード

ブラジル出身のサーフボードシェイパーホドリゴ(@rodo-matsuda)が、この木たちを手作業で削り、美しいサーフボードへと生まれ変わらせています。

シェイプしてサーフボードを生み出すホドリゴ

板からサーフボードになっていく様子は、ホドリゴのInstagramでぜひご覧ください!

ベアーズ・ウッド・プロジェクトの詳細はこちら

ベアーズ・ウッド・プロジェクト

そして!このたび、ベアーズ・ウッド・プロジェクトの公式サイトがオープンしました!

山で倒れたはずの命が、海で再び躍動する。
そんな木の新たな生き方に、ぜひふれてみてください。

自然と生きる。山とつながる。

このプロジェクトを通して、そんなメッセージを届けていけたらと思います。

どうぞ応援よろしくお願いします!

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