四辻木材のよつつじせいごです!
先日、↓こんな記事を読んでツイートをしました。
日本人の73.6%が木造の家に住みたいと思っている。https://t.co/kT17JTpAEh
— せいご@木こり京都京北昭和55年製 (@4224jp) March 3, 2020
この記事の内閣世論調査の結果の中で、びっくりしたことがあります。
『木の家に住みたい』人は73.6%いるけれど、
木の家を建てることは、『森林破壊に繋がる印象がある』と、63%の方が答えていることでした。
木こりの立場からこれに対して、NO!と言わせてもらいます。
結論から言うと、木の家を建てることは、自然破壊とは違います。
これは“世界と日本の森林破壊を、ごっちゃ混ぜにして教えられてきた結果”やと思うんです。
目次
こちらのデータをごらんください。
林野庁HP、林業白書、京都府発行冊子『京都の森林の現状』より、まとめました。
森林の広さと木の量
【世界】
広さ:39億6300ha
立木:386億㎥
成長:????
流通:????※年間520万haの森林が失われている
(日本の14%)
※ブラジルの森林減少が圧倒的で、年間2600万ha減っている
※中国の大規模植林事業で森林率若干回復— せいご@木こり京都京北昭和55年製 (@4224jp) March 30, 2020
森林の広さと木の量
【日本】
広さ:2500万ha
立木:40億㎥
成長:8000万㎥
流通:3000〜4000万㎥※日本の森林に立っている木は7割以上が戦後拡大造林世代の木
(昭和20年代後半〜30年代前半)流通している量より
成長する量の方が多い日本の森林は増えている#木の勉強
— せいご@木こり京都京北昭和55年製 (@4224jp) March 30, 2020
森林の広さと木の量
【京都】
広さ:34万2827ha
立木:7877万㎥
成長:36万㎥流通:10万㎥
※日本の森林に立っている木は7割以上が戦後拡大造林世代の木
(昭和20年代後半〜30年代前半)流通している量より
成長している量が多い=京都の森林は増えている#木の勉強
— せいご@木こり京都京北昭和55年製 (@4224jp) March 30, 2020
要するに、
ということです。
使われる量が少ないから、日本の木は増えつづけているんです。
これを使うことで仕事が生まれ、経済が回ります。
あなたのおじいさんやひいおじい世代の先祖が植えられた。70歳の木が日本の森林の半分以上を占めます。
今、伐(き)って使って、次の世代の木を植える時期を迎えているんです。
山の木は基本100年サイクルです。
植えた人の孫の代で伐るもので、引き継いでサイクルを回していくことが大事です。
京北、美山の木は、ほとんど(7割以上)が戦後植えられた木。
それを使わずして、台風や災害で倒れてしてしまうのは、とても悲しい現実です。
手入れされて背が高く、とても良い木ですが、このように倒れてしまうと価値は無くなってしまいます。
近年の台風は年々強くなっており、外仕事で勘ある人でも予測がつきません。
木が使われないと、日本の地場産業が続かなくなってしまいます。
日本の木を使うことを意識してもらうだけで、日本の産業が元気になり持続できます。
うちは木造で、ヒノキのフローリング。
子供が裸足で走り回って、猫もくつろいでどこでも寝ます。
拭き掃除するたびに、木の中の脂が出てきて味になります。
住んで5年なのでこの良さは未知数ですが、何よりも妻や子供たちが元気なので満足してます。
まだまだ日本の木の良さを発信していく意味がありますね!