こんにちは。四辻木材の四辻誠悟です。
台風が続きますね。
今回は、台風の被害がかなりあった京都の中山間地域の山の状況を、みなさんに少しでも知ってもらえると嬉しいです。
今年の台風の威力は本当に凄まじく、人が植えた人工林の木も、自然に生えた天然林の木も、関係なしに風が強ところは倒れてしまいました。
木が台風で倒れて、誰も喜ばないみんなの邪魔ものになってしまうのが、本当に辛い。
植えた人は子孫が豊かに暮らせるように手入れしたと思う。 pic.twitter.com/ygc9qL8WJG
— よつつじせいご・木こり@四辻木材 (@4224jp) 2018年9月30日
こうなってしまったら木を搬出するのが大変です。
搬出経費が多くかかってしまい、商品としての木の価値が大きく下がってしまいます。
ライフラインである京都市内〜京北〜南丹市美山町を結ぶ国道162号線は2週間近く止まってしまいました。(注:10/5現在は、綺麗に片付き開通しています。)
国道162号線沿いの上弓削ロードパーク前。
木だけなら、復旧のスピードも早いですが、高圧電線が絡んでいるため、とても私たちには扱えません。
木が何本も倒れて電線に乗り、重みで電柱を折って倒しました。
近くの集落では1〜3日、長い地域では1週間も停電が続きました。
電線が道に横たわり、封鎖。
木を搬出している現場の手前が崩れてしまいました。
これでは搬出できないし、撤去作業も時間がかかります。
国道162号線の様子
国道162号線沿いの上弓削ロードパーク前。
折れた電柱は撤去されました。
無事電線も繋がり、集落にも電気きてます。
林道の様子
林業の大先輩・大川口林業さんにより木と残土が撤去され、通れるようになりました。
崩れた部分の真下からの光景。
いつ崩れてもおかしくない状態です。
このうえに、雨がふるとさらに危険です。
西日本豪雨・台風。大きな台風がきて、また台風がきます。
不幸中の幸いなのは、死亡事故は一切ないこと。
田舎のご年配の方がかっこいいことを言われました、
『自然には勝てへんさけ、しゃーない、臨機応変に、やり直すのみや。』
感情抜きで考えておられる。
現在、私たちは林道を復旧しながら、木材の搬出の準備をしています。
私からみなさんに伝えたいことは、
『台風の時は山崩れや倒木もあるから、外出は控えてください。何が飛んでくるかわからんし、帰れなくなるかもしれないから』
どうか安全第一に。
この台風が過ぎたら、食べ物がめっちゃ美味しい秋です。みんなで楽しみましょうね!