こんばんは!四辻木材です。ほんとうに暑い夏がやってきましたね。
最近Twitterでいろんな人のツイートを見ていると、
自分の林業に対する知識の薄っぺらさを感じ、『オレ全然言葉にできてないやん。』と思うこと多くなってきました。
例えばこんな感じで、
存在したいので、山主さんから立木を買って市場に出すことを続けたいです。 https://t.co/yH29gQ0QhU
— よつつじせいご 四辻木材 (@4224jp) 2018年6月23日
ズバッ!と直球で痛いことを言われたので、反応にも遅れた。
ズバッ!と言われた時、そういうところで慌てる自分がものすごく薄っぺらく感じて、何にも林業をわかってないことに気がつきました。
今すぐ何ができるかを考えたら、林業を1から、根っこから学んでみようというところに行き着いたので、これから自分で調べたことについて、ここに少しずつ書き残していきます。(かなり唐突ですが)
書籍を元に、まずは1番古い林業の跡は何か残っている物ってないのか?調べてみました。
調べてみるとありました。現存している1番古い林業の跡は、『切り株』のようです。
約3万年前に日本に渡ってきた私たちの先祖(ホモ・サピエンス)の時代です。
先祖たちは、生活のため集落の近所にある手付かずの原生林の太い木を、あと先考えずに、石斧で伐りまくって家の材料や道具にしていった。
今と違い、先祖たちはこのような感じで、バシーン!バシーン!と木をシバいて削り、ゆっくり時間をかけて倒していった。
石斧による伐採作業です。木がめちゃくちゃになっていて、仕事が荒すぎる。すごく野蛮だ。
そうして倒した木を、黒曜石(こくようせき)というガラス質の強い石の刃物で削って加工しました。
当時は鉄が存在していないので、石斧を使って手作業でくりぬきました。
上の写真のようにして、石斧で伐採した巨大な切り株の郡生が、地中深くから見つかることがあります。
実際に福井県の美方で田んぼの造成地から発見されました。
写真は約6000年前の切り株です。叩きまくって伐った跡が残っていて、ぜひ一度見に行ってみたいです。
その伐った木を使った物で、何か残ってるものってないのだろうか?
ありました。これです。
通称『丸木船(まるきぶね)』
埼玉県の遺跡で発見されました。
約7000年前の縄文時代の私たちの先祖たちは、丸太をくり抜いた船で海を渡っていた。
そんな昔に海や川を渡ったりしていたの!?と、ビックリしませんか。
先祖たちは、ムクノキやスギの丸太をくり抜いて船を作っていました。
表面を焦がして、朽ちないように工夫している。手作業でくりぬいたんです。
これが7000年前のものが残っています。
丸木船は、福井県や埼玉県で見つかっています。
先祖たちはよくそんな頼りない船に乗ったな。何回も沈んで、すごい失敗の積み重ねやったんでしょうね。(もしかすると集団での悪ノリ的な部分もあったのかも知れませんが、命がけですからね。)
私は現代の立派な船でも苦手なので、初めて丸木船で海に出た縄文時代の先祖達のとてつもない勇気と好奇心には圧倒されます。
このように私たちの先祖が、生活のために木を伐ったのが、日本の林業のはじまりでした。
① 日本で最古の林業の跡とは?
現存する日本の林業のはじまりは、地中から見つかった約6000年前の『切り株』だった。
② 現存する日本の杉を使った木工品は
約7000年前の丸太をくり抜いた『丸木船』だった。
こちらの記事は自分で調べたことを書いてますので、何か詳しく知っている方は、どんどんこちらのFacebookページのコメント欄に投稿して教えてください。
最後になりますが、このシリーズをしばらく続けていきます。少しずつ時代が進んでいきますので楽しみにしていてください。
みなさんと山と私の距離が縮まったら、ほんまにうれしいです。これからもよろしくお願いします。
暑いので水分補給を忘れず、お身体を大事にしてください!夏を楽しみましょう〜!
※写真引用:新建新聞社・日本の原点シリーズ『杉』より
※年代の参考文献:河出書房新社・サピエンス全史(上)