こんにちは、キコリのよつつじせいごです。
連日暑い日が続きますね、暑中お見舞いを申し上げます。
今回は山を所有されている山主さんの疑問・お悩みにお答えする回です。
「木を売って伐採・搬出してもらったあと、山主として何すればいいか、具体的にわからないんだよね」
と、お客さまである若い山主さんのお声が届きましたので、弊社なりの考えでご説明させていただきます。
所有している山の木を売り、伐採〜搬出したあと、山主は具体的にどうしていけば良いのか?
結論から言いますと、
キコリに木を植えてもらい、(5年間)山の管理を任せてください。
私たちは山の木を伐らせてもらった後に、山主さんとの間で、“造林事業委託契約”を結ばせていただいてます。
造林事業委託契約を結ぶ理由としては、山主さまの代行として、私たちが国に補助申請し、施業して山をつくっていくからです。
なぜならば、木を伐ったあとは、木を植えてご自身の山を次の世代へ繋いでいって欲しいからです。(弊社のブログではこれまでもたくさん書かせてもらっています。)
木を伐った後の山は放置していても原生林になるのは何百何千年先になりますし、想像もできない未来のために山を放っておくより、30〜100年先の未来に暮らすあなたの子供たちやお孫さん世代のための資産、経済的に助けるものとして、山を田んぼや、畑と同じように捉えて、木を育てていただきたいと思っているからです。
ご契約後は、造林作業に入ります。
造林作業の内容としては、以下の①〜⑤までの工程を行います。
木を植えるための準備です。
木を伐採〜搬出したあとの、散らかった枝や、木の切れ端を掃除します。
木を植えるスペースが確保された山。
キレイに地ごしらえされていたら「植えよう!」という気持ちになります。
防護柵とは鹿、野ウサギ、イノシシの侵入防止ネットのことです。
新しく植えた苗を動物たちが食べてしまうので、木を搬出した範囲をぐるりと囲います。
↓「防護柵」については、より詳しくこちらの記事に書いています。
苗屋さんから購入した木の苗を
このように山へ持ってあがり
木を1本1本植えていきます。
キコリは1人で1日に約200本以上は植えます。
1ha(100メートル四方)に、合計2000本の木の苗を植えます。
↓「植林」については、より詳しくこちらの記事に書いています。
冬場雪の重みで倒れてしまった苗木を、ヒモや添木で立て直し、真っ直ぐ育つように矯正する作業です。
これを年に0〜1回、合計2〜3回、1年目以降は毎年行います。
新しく植えた苗木が、成長の早いまわりの雑草との生存競争に勝てるように、防護柵内の雑草をすべて刈り取る作業です。
これを年1回、合計3回、2年目以降は毎年行います。
以上このように①〜⑤までの山をつくっていく工程を造林作業と言います。
造林事業委託契約ですが、メリットは現在のところ、山主さんのお金とお時間、ご判断や手配のご負担なく管理できることです。
正直にデメリットもちゃんとお伝えしておかなければなりません。
デメリットとしては、私たちキコリの人材不足で予定のズレが起こる場合があることです。
具体的に言いますと、木を植えて再造林する範囲は年々増えており、弊社のみで対応できる作業量が限られてくることが原因です。(再造林を翌年までお待ちいただくケースも考えられます。)
人がそれぞれ違うのと同じように、山もすべて状況が違います。
山主さんのご意向をお聞きし、よく話し合いご理解いただいた上で、山主さんの山に合った“最善策”をご提案させていただきます。
以上が山主さんの疑問に対する私たちからのお答えです。
以下、追記です。
山主さんやご家族の皆さまへ、お節介かもしれませんが、私たちと一緒に最善策を考えてあなたの山を次世代に繋げませんか?
これを読んでいただいて、ちょっとでも山のことで気になっておられたら弊社へご相談ください。伐ったら植えて、共に次世代へ山をつなぐことを全力でお手伝いします。
もちろん私直通のお電話(090-1134-8502)でも構いません。お電話の場合は「WEBサイトを見た」と言ってください。営業時間は、8:00〜19:00(日曜定休日)
※山間部の現場にいる際、電話がつながりにくい場合がありますので、あらかじめご了承ください。
お問い合わせいただく際に、ご不明な点がございましたら遠慮なくお申し付けください。より詳しくご説明させていただきます。
ここまで長い文章を最後まで読んでいただき本当にありがとうございました!
弊社の対応が可能なエリアは、京都市全域、南丹市(美山町、園部町、八木町、日吉町)、船井郡(京丹波町、和知町、瑞穂町)とさせていただきます。
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