こんにちは、キコリ社長のよつつじせいごです。
ご好評いただいている林業の道具紹介シリーズ・チェンソー編です。
前回の内容は「チェンソーの寿命について」お話ししましたが、今回はもう少し掘り下げてみましょう。
「チェンソーの新品価格は20万円もするのですが、なぜこんなにも高いのでしょうか?」
こんな疑問にお答えしたいと思います。
先に言ってしまうと、プロ用のチェンソーの値段が高い理由は、
この2つが理由です。
今回の記事は、これから林業の仕事を始めようとしている人で、チェンソーの購入を検討されている人向けです。(※あくまでも私の個人的な意見です。)
目次
今回お話させていただくチェンソーはプロ用の新品です。
確かにプロ用のチェンソーは、長く使える性能が良いもので、大体が20万円くらいします。
果たしてこれが本当に高いのでしょうか?
チェンソーの価格が20万円、チェンソーの寿命が2年半(2400時間)として、1時間あたり83円かかります。
1日平均4時間作業したとすると、1日あたり332円
プロが使う道具で、1日332円です。これが高いのでしょうか?
▼チェンソーの寿命が2年半(2400時間)の理由はこちら
何度でも言います。1日332円。
毎日吉野家さんの牛丼(並368円※’22年9月現在の価格)を1杯食べるよりも安いですね。
週イチのメンテナンスで、使うたびにコマめに手入れをしてあげると、もっと延命が可能ですし、そうなると1日あたりの価格はもっと安くなります。
仮にノコギリでの伐採作業は、1日きばって20本だとしても、チェンソーなら、1日50本以上は伐採できます。
明らかに「時短」です。
ノコギリや斧で倒していた古代や。昭和の高度成長に活躍した初期チェンソーと比べても、現代のチェンソーは飛躍的に軽くなり、振動の負担が少なく、かつ安全性も向上しました。
1日30本以上の差、時短、体の負担カットと、この効率を買うのに1日332円は明らかに安い。
現在の山の仕事は、チェンソーがあるから成立していると言っても過言ではありません。
林業のプロである私は、チェンソーの価格は「安い」と感じています。
ネットで検索すると2万円〜のような中古の激安商品が出てきますが、これのメリットは安い。これだけです。
結局はあとで高くつきます。
修理代はかかるし、近くで修理を頼む業者さんに頼みづらいというロスが発生します。
それなら最初からお近くの業者さんで、新品をドンと買う方が長持ちしますし、修理も業者さんに気持ちよく頼めます。良いアドバイスまでついてくることもあります。
これの方が良いのではないかなと思うのです。ですので、これから林業の仕事を目指す方には中古品をオススメできません。
まとめますと、チェンソーの値段が高い理由は2つあるとお話ししました。
⇨毎日使ったら2400時間=2年半はもちます。
⇨1日でノコギリの2倍以上の仕事になる。
どんな物でも高額な商品を購入の際はどうしても迷うことはあります。迷った際は、以上2つの視点でみると価格が納得できるので参考にしてみてください。
これからキコリを始める方は、1日に332円+燃料代を刻んでいる。
332円でどれだけ安全に生産可能か?が腕に問われているということです。
ちなみにですが、
弊社では入社された方には、チェンソーを基本支給しております。(安全装具類一式ももちろん!)
来年度にまた求人を出す予定をしていますので、ブログやSNSのチェックをよろしくお願いします。
長文を読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、林業の話で「あなたの山の木を売る方法」についてお話したいと思います。
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