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2020.12.08

木こりはどうやって山から大きな木を運んでてくるの?

こんにちは!四辻木材のよつつじせいごです。

いよいよ2020年も12月に突入。今年も終わりに近づいてきましたね。

今回は、私が普段からブログ内でよく使う『木を出す』『木を搬出してくる』という言葉ですが、これについての解説です。

四辻木材の山での大まかな仕事の流れ

四辻木材の山での大まかな仕事の流れ

私たち四辻木材の山での仕事は、

  • 1) 山で木の伐採を行う
  • 2) 伐った木を搬出し市場まで届ける
  • 3) 伐ったあとの山を植林して管理する

という流れがあります。

そこで、2) 伐った木を搬出し市場まで届ける。際に、『木を山から出す』『木を山から搬出してくる』という言葉を使っています。

↓こちらにも詳しく書いてますので、あわせてご覧ください。

ちなみに、山から木を搬出してくる方法は2つあります。

まず1つ目が、架線集材(かせんしゅうざい)と言う方法。

1) 架線集材とは?

うわぁ、いきなり専門用語や!と思いましたか?あまり聞かない言葉ですよね。

これを簡単に一言で説明すると、『スキー場のリフト』です。

リフトの椅子の代わりに、木を吊るして搬出する

リフトの椅子の代わりに、木を吊るして搬出する。

↓リフトをグルグル回しているのがこちらの機械です。

集材機という名前の機械

これは集材機という名前の機械で、大型トラックのエンジンを積んでいるんです。

トラックが重いものを乗せて走る力で、木を引っぱってくるんですね。

余談ですが、ジブリ映画「天空の城ラピュタ」で、シータが空から降ってくる前に、パズーが仲間たちを乗せたエレベータを引き上げるシーンを知りませんか?

『親方、運転していいの?』

「ああ、やればできる」

会話のあと、パズーは無事エレベータを引き上げました。

その機械ですね。気になる方は映画をご覧ください。あの親方、カッコよかったですね。話がそれました。

架線集材のメリットは、一度設置すると、搬出がスムーズです。

同じペースで淡々と作業ができます。

ただ、架線集材はたくさんの人と道具が必要で、設置するのにもかなりの経験と技術が必要です。

私たちは協力業者さんに依頼して、架線を設置してもらっています。

2つ目は、

2) 作業道を作り重機で搬出する

山を削って道をつくり、重機で木をつかんで搬出してくる方法です。

2020年はこの方法で木を出していました。

重機が2台と運搬車があれば可能

重機が2台と運搬車があれば可能です。

重機に乗れれば可能な方法

少人数で作業スタートできて、重機に乗れれば可能な方法です。

搬出のはじめは早いけれど、山の奥になればなるほど、なかなか出てこれないのがポイントです。

まるでウサギとカメのような2つの方法

私たちはこれらの2つの方法で、山から木を出してきています。

作業の進み具合は、1) 架線集材=カメ

架線集材

2) 重機で搬出=ウサギ

木を山から重機で出す

まるで、童話のウサギとカメのようと、とらえています。

ただ、どちらが良いではなく、一長一短ありです。

地面が岩だらけで道がつかない、木が全て林道の近くなど条件によって、仲間や架線作業の協力業者さんと相談して方法を決めています。

これ以外にも馬に木をひっぱらせる『馬搬』、軽トラのタイヤホイルでひっぱり出す『軽トラ集材』など、日本全国、地域によってオリジナルの方法があり、私もまだまだ知らないことだらけです。

もっと知って、仲間で切磋琢磨していき、地元の山主さんにより利益がかえって、山がつづいていく、次世代へつなぐ林業を伝えていきたいです。

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